光駆動型オンチップ運動素子
2023.05.31

NTTは2023年3月29日、腸のような筋肉を持つ生体器官の動きを再現できる
「光駆動型オンチップ運動素子」を開発したと発表しました。
素子は、光の照射で収縮するハイドロゲルをガラス基板上に形成し、
収縮をさせたい場所に光を照射することによって
生体の任意の動作を実現できるというものです。
光を当てたときに水を外に出して収縮、
照射をやめると水を外に出して収縮、照射をやめると水を中に入れて膨らむ。
ハイドロゲルがガラス表面に接着している部分と、
未接着で自由に動ける部分を用意することで、
ガラスとハイドロゲルの間にひだのような空間を作り内部に
液体や固形物を入れる事ができる構造を持つ。
今後、ハイドロゲルの上に細胞を培養する事で、
オンチップ型の人工臓器の開発を目指すとの事。
例えば、ハイドロゲルを動かすことで、
細胞に物理的な刺激を与えたり、薬剤などによる化学的な刺激を与えたりできます。
運動素子上に細胞を培養する事で生体内に近い反応を観察できるようになります。
こうした取得したデータを使って臓器のモデル化などを行い、
医療技術を飛躍的に向上させます。
サーテックもフレキ基板及びプリント基板設計を通して、
様々な分野の技術に貢献し、健やかで心豊かに生活できる社会の実現を目指します。
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