ECU開発(制御基板回路設計、ソフトウェア、筐体設計)
2025.09.01

── ECU(エンジンコントロールユニット)開発
ECU開発は、自動車の性能・品質・安全性に直結し、ソフトウェアの不具合が人命にも関わる可能性があります。
高品質、高性能・大容量なハードウェアと柔軟なソフトウェアが求められるほか、
AI技術の導入による革新も期待されており、ECU開発は自動車産業の未来を左右する重要な要素となります。
■ ECU開発依頼内容
制御基板回路設計、基板設計、製作
筐体、ケーブル設計、製作
GUIソフト(Visual Basic .NET(VB.NET))設計及びコーディング
CPUソフト(C言語)設計及びコーディング
FPGAソフト(ロジック)(VHDL)設計及びコーディング
■設計内容
PCから設定値を受信して燃料噴射信号と点火信号を生成・送信する。
エンジンの回転センサーが回転情報ECUに送り、信号を処理して回転数を計算する。
その結果をPCに送信し、画面に表示してエンジンパラメータをリアルタイムに監視する。
統合ECUの今後の展望
ECU(エンジンコントロールユニット)開発では、エンジンやモーターの制御から燃費、排出ガス性能、
そして各システム間の連携まで、高度な技術が求められます。
現代では、ADAS(先進運転支援システム)や自動運転、コネクテッドカーなど次世代モビリティに対応するため、
複数のECUを統合する「統合ECU」や、車載OSと連携したOTA(無線によるソフトウェア更新)技術、
さらには電動化に対応する制御技術などが注目されており、
持続可能な社会に向けたEV・HV・FCV(電気自動車・ハイブリッド車・燃料電池車)の実現に不可欠な技術です。
エンジンECUは、スロットル開度や吸気温、回転数などの情報から燃焼状態を把握し、燃料噴射量や点火タイミングを最適に制御することで、高出力、燃費向上、そして環境規制への適合を実現します。
また、ハイブリッドECUは、モーターの出力・回生ブレーキの制御とエンジン動作の切り替えをリアルタイムに調整します。市街地走行ではモーター主体で静かに走行し、高速走行時にはエンジンを効率よく稼働させるといった設計仕様となっています。
このように、パワートレイン系ECUは、「動力の供給」と「エネルギー効率の最適化」を両立させる頭脳として、自動車の走りそのものを支えています。電動化が進む現代の自動車では、エネルギー制御が重要となっており、パワートレイン系ECUの機能も高度化が重要視されています。